うちの子全然ご飯食べてくれないな。
いつも同じものばかりで栄養バランスが気になる。
子供の食事について、こんなお悩みを抱えていませんか?
我が家では、あれやこれやと手を尽くしても全然食べてくれないなんて日常茶飯事です。
どうにか食べてほしい!と、凝った料理を作ってみても結局一口も食べてくれず、自分で食べるかゴミ箱行き。
もう何を食べさせたらいいかわからない!
食事の時間が本当に憂鬱…。
毎食この状態ではママのモチベーションも下がってしまい、食事の準備が負担になってしまいますよね。
この記事では、子供の偏食が起きる理由や、食事での改善ポイントなどを解説していきます。
我が家の場合についても少しだけ書かせていただいておりますので、何か一つでも参考になることがあれば幸いです。
同じ悩みを持つママさん、一緒に頑張りましょう!
- 子供の偏食が起きる4つの原因
- 子供の偏食に対して、改善すべき5つのポイント
- 子供の偏食=親の甘やかしと決めつけることはできない
子供の偏食はなぜ起きるのか?
子供の偏食はなぜ起きるのでしょうか?4つの原因をチェックしてみましょう。
味覚の発達
人間の味覚は「甘味」「うま味」「塩味」「酸味」「苦味」の5つから成り立ち、
中でも「甘味」「うま味」「塩味」は、生きていく上で必要なものとして体が欲する味覚であるため、本能的に好んで食べる味とされています。
一方「酸味」や「苦味」は、腐っているものや有毒なものとして認識するため、子供の味覚では苦手だと感じることが多いようです。
大人はさまざまな食べ物を口にした経験から「酸味」や「苦味」を受け入れることができます。
そのため、まだ成長段階の子供の味覚では、苦手な食べ物が出てくるのは必然といえるでしょう。
その食材を食べて嫌な経験をしたことがある
以前口にしたものが原因で、お腹が痛くなったり気分が悪くなった経験をしていた場合、
その食べ物を受け付けなくなることがあります。
まだおしゃべりが上手でない子供であれば、自分の気持ちを上手く伝えられません。
そうした嫌な記憶が、偏食として表れている可能性も少なくないでしょう。
ママやパパが偏食である
ママやパパの苦手なものを食卓に並べないというご家庭では、子供の偏食が生まれやすくなるかもしれません。
さまざまな食材にチャレンジすることで食べられる食材が増えていくため、可能であれば食卓に並べ、親が食べているところを見せてあげましょう。
食への経験を増やしてあげることで、偏食の改善につながる可能性が高まります。
好き嫌いや物事を自分で決める力が成長してくる時期である
子供の味覚が発達してくると、好き嫌いがはっきりしてきます。味や食感、匂いなど苦手なものが出てくることもあるでしょう。
さらに、初めて見る食べ物だと「これは安全な食べ物か?」と不安になり食べない可能性も。
また、自分で物事を決める力が少しずつ成長してくる時期でもあります。
ご飯の時間とわかっていても「やっぱり遊びたい!」と、椅子から立ち上がり遊びに夢中になってしまうなんてこともあるかもしれません。
このように、子供の偏食が起きる理由はさまざまです。
好きなものばかり食べさせているんじゃないか?
甘やかしているから嫌いなものが食べられないんだ
などといわれることがあっても、味覚の発達などは成長過程の問題であることから、甘やかしと決めつけるのは好ましくありません。
そうはいっても、できるだけいろいろなものを食べてほしいのが親としての本音ですよね。
次の章では、食事での改善すべきポイントをご紹介します。
子供の偏食に対して、改善すべきポイントは?
どうしたらもっと食べてくれるのかな?
このように、食事の度に頭を悩ませていては精神的にも負担がかかってしまいますよね。
毎日の食事で改善すべきポイントはあるのでしょうか?
まずは、しっかりお腹を空かせること
食事の時間は大体同じ時間にしている、という方も多いと思います。
ただ、おやつなどを食べすぎてお腹がいっぱいになってしまうと、ご飯をしっかり食べることができません。
食事の時間にはしっかりお腹が空いているように、時間と量を調節してあげることがポイントです。
ただ、食が細い子供は一度に食べられる量が少なく、間食が必要な場合もあります。
極端に減らすことなどはせず、子供に合わせた食事方法を取るように心がけてみてください。
調理方法や味付けを変えてみる
離乳食ではすりつぶしたり細かく刻んだりと、食べやすいように工夫していましたよね。
幼児食になると、ある程度の大きさでも食べられるようになってきます。
しかし、まだすべての歯が生え揃っていないことや咀嚼力が弱いこともあり、子供は大人が思っている以上に食べにくさを感じている可能性があります。
固くて食べにくそうなものや飲み込むのに時間がかかっているものは、その子に合った調理法ではないと考えられるため、形状や調理方法を見直してみてください。
また、味付けについても、健康面を考えて薄味にするという家庭は少なくないでしょう。
食事のメニューに苦手な野菜などを混ぜ込んでいる場合は、薄味だと野菜の味が際立ってしまい食べられないという可能性も考えられます。
子供は意外と濃い味のものを好んで食べることがあるため、辛いものやスパイスなどを除いて、少し濃い目の味にチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
ただ、濃い味に慣れてしまうと薄味のものを食べなくる可能性があるため、適度に調整してみてください。
子供が好みそうな見た目にしてみる
料理に使用する野菜を、かわいいハート型や星型にくり抜いてみるのもおすすめです。
ウインナーをタコさん型にしてみたり、りんごをうさぎ型にしてみるのも良いでしょう。
ん?なんかいつもと違うぞ?
…食べてみようかな?
と、子供が興味を持ってくれるかもしれません。
味覚以外にも、視覚・触覚などさまざまな感覚を刺激してあげましょう。
お弁当箱に詰めて、おうちピクニックをしてみると喜んでくれるかもしれませんね。
苦手な食材がある場合は、代替食材を与えてみる
アレルギー以外で苦手なもの、食べられないものがある場合は代替食材を与えてみましょう。
例えば、お魚が苦手な子供であれば、同じタンパク質を摂れる食材(お肉や卵・乳製品など)で食べられるものを探してみてください。
もちろんお魚が食べられれば一番良いのですが、嫌いなものを無理に食べさせる必要はありません。
大人でも嫌いなものはありますし、苦手なのに食べなさいと言われても食べられませんよね?
大人も子供も一緒です。
食べないからといって怒っても仕方がありませんし、無理強いをして食事の時間を苦痛に感じ、ますます食べなくなってしまっては意味がありません。
また、嫌がって泣いているときに無理やり食べさせると、誤嚥の可能性があり大変危険です。
無理やり食べさせることはやめましょう。
食べなくてもテーブルには並べてみる
せっかく作った料理を一口も食べてくれないと、ついイライラしたり悲しい気持ちになってしまいますよね。
しかし、子供は気まぐれな面もあります。
いつもは食べないものでも、突然口にすることもあるのです。
食べないという前提で、食卓には並べるようにしてみましょう。
苦手なものでも、何度か挑戦していると自然に食べられるようになることがあります。
そして、一口でも食べてくれた場合はたくさん褒めてあげてください。
「苦手だったけど食べられた」「食べたら褒められた」と成功体験が増えることで、次もチャレンジしてくれるかもしれません。
その繰り返しで、食べられる食材の幅が広がっていくことでしょう。
我が家の場合
我が家には、一歳二ヶ月の娘がいます。こんなにも食べないものか?とつい最近までとても悩んでいました。
娘のことについて少し書かせていただきます。
娘の偏食履歴
我が家の娘は、食パン・フルーツ・ヨーグルト・ゼリー・チーズ以外はほとんど食べてくれませんでした。
生後七ヶ月頃からおかゆ(米)を嫌がるようになり、何度かチャレンジはしていたものの、他の食材もだんだん食べなくなっていきました。
ベビーフードにも飽きたようで、口をつけないことが多かったです。
うどんやそうめん、パスタなどの麺類なら食べてくれることもありましたが、今はほぼ食べません。
こんなに食べないなら、育児用ミルクは卒業しないほうが良いのかな?と考えたこともありました。
インターネット検索で「ミルクをやめたら食べた」と投稿されているのを発見し、思い切って育児用ミルクをやめてフォローアップミルクに変えてみましたが、相変わらず食べません。
本当に「毎日何を食べさせればよいのか?」と、悩みが尽きることはありませんでした。
ある日突然…食べた!!
そんな偏食girlですが、大人のご飯には興味があるようでした。
大人が食べている肩越しにジーッと覗いてみたり、手を出そうとしたり、お箸で遊ぼうとすることもあったため、ある日たまたま作っていた水炊きをお箸で食べさせてみたのです。
すると、今まででは考えられないほどもりもり食べてくれたのです!
くたくたに煮た野菜やお豆腐が食べやすかったのか、味が好きだったのかはわかりません。
単に、お箸に興味があっただけかもしれないのですが、その日から毎晩お鍋やお味噌汁を作って、お箸で食べさせています。
今のところ嫌がる様子はなく、少しずつですが毎日野菜を食べてくれるようになりました。
普段使っている食器などを変えてみることも、新しいことをしているようで良かったのかもしれません。
娘の食事方法について
娘の食事方法についてですが、大人が箸やスプーンなどで食べさせています。
掴み食べについては、私が汚れるのを嫌がっていたため練習させていませんでした。
こうした要因が食への興味を狭めている可能性もありますが、現在は少しずつ自分で食べられるように練習を始めています。
また、賛否両論あるかもしれませんが、我が家ではご飯を食べなくても代わりに食べられるものをあげています。
スナック菓子などは与えませんが、もともと食べていたフルーツやチーズ、野菜入りのゼリーなどを食べさせることが多いです。
「ご飯を食べないならおやつはなし」という方もいらっしゃると思いますし、「そんなのは甘やかしだ」などと言われればそれまでかもしれません。
しかし、何でもいいからお腹に入れて欲しいというのが私の気持ちです。
今は食べられるものが少なくても、これからさまざまな食への経験を重ねていくことで食べられるものが増えていくはずですから、成長とともに食事を楽しむことができるようになってくれたら良いなと思っています。
まとめ 「子供の偏食=親の甘やかし」と決めつけないで
大人でも味の好みや好き嫌いがあるように、味覚が発達段階の子供であれば、食べられないものがあっても特段不思議ではありません。
親は子供のことを想って少しでも食べられるように工夫を凝らし、毎日努力しています。
「好きなものばかり食べさせて、甘やかしてるんじゃない?」と、心ない声を浴びせられることがあっても、すべて親のせいということはありません。
何をしても食べない子は食べないのです。
しかし、人間は食事をしないと生きていけませんから、一生食べられるものが少ないままということは考えにくいでしょう。
「どうにかして食べさせなきゃ!」と気負いすぎず、少し肩の力を抜いて気楽に構えてみませんか?
まずは家族で食事を楽しむことから始め、ゆっくり子供の成長を見守っていきましょうね。